イギリス・スコットランドにある「ウェスト・ハイランド・ウェイ」(West Highland Way、通称WHW)と呼ばれるハイキングトレイルをご存知ですか?
イギリスはロンドンなどの都市のイメージが強いかもしれませんが、スコットランドなどの北部にはたくさんの自然が溢れていて、アウトドアが好きな人に人気のロケーションです。
ハイキングトレイルもたくさんありますが、特にこのWHWはイギリス・スコットランドを代表するトレイルです。
ここでは、コースの概要から難易度、費用とベストシーズンについてまとめてみましたので、ハイキングに挑戦してみたい方はぜひ参考にご覧ください。
ウェスト・ハイランド・ウェイとは?
ウェスト・ハイランド・ウェイ(WHW)はスコットランドのハイランド地方にあるトレイルで、ミルンガヴィ(Milngavie、発音は “ミルガイ” )を起点とし、フォート・ウィリアム(Fort William)を終点とする約154kmを縦断するルートです。
自然の豊かなスコットランドの見所が詰まった、イギリスでも人気のトレイルです。
また、スコットランドでは一部のエリアを除いてワイルドキャンプもできるため、全工程バックパッキング(テント泊)をする人も多いコースです。
一方で各セクションでホテルなどの施設も複数オプションがあり、またBaggage Transferといって、宿泊地間の荷物を運んでくれる業者も存在するので、これを利用して手軽に参加する人も少なくありません。
一般的には7日間かけて完歩するケースが多いようですが、5日間、10日間などレベル・体力によって日数は様々です。
誰でも挑戦できる?
計154kmのロングトレイルですが、急な傾斜もなく、技術的にはそれほど難しくないため、長距離を歩くことができる人であれば誰でも挑戦できるのではないかと思います。
私は7日間で完歩しましたが、その場合1日あたり17~30kmほどでした。セクションをさらに短くすることでペースを下げることもできますし、逆に長くすることで短時間に調整することも可能です。自分のペースに合わせて計画することが重要です。
また、ホテルなどの宿泊施設に泊まる場合は事前の予約が必須ですが、ワイルドキャンプ(キャンプ場ではなく、森など自然の中でのキャンプ)をする場合であれば、トレイルや自分自身のコンディションを見ながら進めて行くこともできます。
私がトレイルで会った人は、半分くらいがテント・ホステル泊、4割くらいがホテル泊、残り1割がワイルドキャンプをしている感じでした。ホテルに泊まっていた人の多くは、Baggage Transferを利用していたようです。
費用はいくらかかる?
WHWは上記の通り、ホテルで泊まる人もいれば全工程キャンプしながら歩く人もいます。そのため、費用は主にどこに泊まるかで変わってきます。
日本(東京)を発着とした場合の費用を大まかにまとめると以下の通りです。
ホテルに泊まる場合
ホテルは1泊あたり£100〜となっているため、7日間で計画する場合は少なくとも£600/12万円以上は必要となります。こちらに東京・グラスゴー間の往復航空費約20万円、グラスゴーからスタート地点のミルガイまでとフォート・ウィリアムからグラスゴーまでの交通費(電車)£5 + £25 =£30/約6千円、ツアー前後でのグラスゴーでの宿泊費(2泊)を£200/約4万円を追加すると合計は約37万円となります。
もしBaggage Transferを利用した場合、これにさらに£70/1万4千円ほどかかってくるようです。
(引用:https://www.highlandtransfers.com/book-online )
この代理店では宿泊・食事が込みのツアーパッケージ(£745/人〜)もあるようです。
このようなツアーの利用で予約の手間も省けるので、英語での予約に抵抗がない方は検討してみてもよいのでは?
ホステル・キャンプ場の場合
ホステル(ドミトリー)宿泊の場合だと1泊あたり£20〜35/4〜7千円、キャンプ場利用で£10〜16/2〜3千円となっています。
上記同様、交通費とグラスゴーでの宿泊費と合わせると、ホステルで約30万円、キャンプ約27万円となります。
CHECK
WHWでは各セクションにホテルやキャンプ場があり、1日分の給水や食事の調達も問題なくできます。ホテルに宿泊する場合は食事込みのプランも選べますし、ホステル・キャンプ場ではキッチンなどの設備があり、簡単に調理できるものが売っていたりするので、全日程分の食事を持ち歩く必要はありません。
ワイルドキャンプの場合
全工程ワイルドキャンプの場合は、当然宿泊費がかからないので、航空・交通費とグラスゴーでの宿泊費だけです。
注意しなければいけないのは、スコットランドでは全面的にワイルドキャンプが許されているものの、一部管理区域エリアがあり、このエリアでキャンプしたい場合は、許可書を申請し、決められた場所にテントを張る必要があるということです。
WHWではローモンド湖(Loch Lomond)沿いのエリアが3月1日〜9月30日まで該当の区域となっています。
参照:https://www.lochlomond-trossachs.org/things-to-do/camping/go-wild/
このエリアを避けることも可能ですが、セクションあたりの距離が長くなる可能性もあるので、事前に確認の上、無理のないプランニングをしましょう。
ベストシーズンは?
WHWは5月〜10月初旬にかけてがベストシーズンと言われています。スコットランドのハイランド地方は標高が高いわけではないものの、北海道より北に位置しており、冬は氷点下となるほど気温の低い地域です。そのため、比較的心地の良い気温になる春〜秋がおすすめの時期となっています。ピークシーズンは夏休みなども重なる6〜8月となっており、この時期は混み合う可能性もあるので、できるだけ避けて計画することをおすすめします。
また、時期的なものではありませんが、スコットランドは年間を通して雨が多く、1週間もいれば必ずと言っていいほど雨に降られます。
私が挑戦したのは8月下旬でしたが、全く雨が降らなかったのは2日だけで、それ以外は降ったり止んだりか、一日中雨に降られることもありました。
宿泊先によっては乾燥室がある場合もありますが、毎日雨だと充分に服や靴が乾かないまま歩き続けなければいけないこともあるので、パッキングの仕方や持っていく衣類の選択、ローテーションをよく考えて、装備を整えることが重要です。
まとめ
WHWに挑戦しようと考えている方へ、計画の仕方やどのくらいの経験・体力が必要かなどの参考になればと思います。
私が実際に2025年8月に挑戦した際の体験記を以下にまとめていますのでこちらもぜひご覧ください。



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