僅か東京都の約半分の面積しかない香港ですが、実はこの狭い範囲内に多くのハイキングトレイルがあり、またコースによってレベルも異なるため、初級者から上級者まで楽しむことができます。
また、香港は年間を通して温暖な気候なため、真夏の猛暑日や台風のシーズン以外はいつでもハイキングを楽しむことができ、多くの人が趣味としています。
私も香港に住んでいた時はよく週末はハイキングに出かけていました。ほとんどの場合、登山口までも数十分で到着できたので、朝早く起きなければならないということもなく、気軽に計画できるところも魅力でした。
今回は、私が訪れた中でもおすすめのハイキングトレイルをレベル別にご紹介します。
ぜひ、参考に挑戦してみてください。
ヴィクトリア・ピーク(Victoria Peak/太平山頂)一周
レベル★☆☆☆☆
距離: 3.5km
のぼり: 125m
目安時間: 1時間3分
香港島の絶景スポットであるヴィクトリア・ピーク、通称ピーク(The Peak)。登ったついでに一周してしてみてはいかがでしょうか?
ピークまではピーク・トラムが便利ですが、バスやタクシーでもアクセスでき、また物足りない人はセントラル駅から坂を登っていくこともできます。
一周約3.5km、1時間前後で、坂のないフラットなコースなので、お散歩気分で歩けます。
また、ヴィクトリア・ハーバーを望む定番スポットだけでなく、島の反対側も眺めることができるため、また一味違った体験ができます。
おすすめは夜。夜景を見ながら香港等の様々な側面を楽しんでみてください。

ドラゴンズバック(Dragon’s Back/龍脊)
レベル★☆☆☆☆
距離: 7.2km
のぼり: 221m
目安時間: 2時間15分
ハイキング初級者が香港で初めて挑戦する場所がドラゴンズバック。名前の通り、龍の背のような形を描くトレイルで、傾斜も少ないコースです。
登山口までは、まず電車でShau Kei Wan/筲箕灣まで向かい、9番バスに乗り換えてShek O Road/石澳道で降ります。
バスを降りるとすぐ、登山口が見えます。

一部傾斜のある上り坂を1.5kmほど進むと、Shek O Peak/石澳山の頂上に到着します。


ここからの半島を望む景色はぜひチェックしておきたいスポットです。

後はBig Wave Bay/大浪湾へ向かってひたすら下り道が続きます。
Big Wave Bayは広くはないものの飲食店が数件あり、ハイキング後にゆっくり過ごすのにぴったりのビーチですが、春や秋の天気の良い日は混み合う可能性もあるので注意が必要です。
数少ないサーフィンスポットの一つでもあります。

ライオンロック(Lion Rock/獅子山)
レベル★★☆☆☆
距離: 3.9km
のぼり: 394m
目安時間: 1時間30分〜2時間
こちらも有名スポットの一つ、ライオンロック。
傾斜のきついのぼりも多少出てくるので若干難易度が上りますが、トレイルの全長は往復で3.9kmと短く、技術的なスキルは要求されないため、初級者でも挑戦できるコースです。
九龍半島側に立ち並ぶ高層マンションから、ヴィクトリア・ハーバー、その向こうの香港島を一望できる景色はまさに絶景。写真好きの人なら一度は訪れたい場所ではないでしょうか。

登山口へは、電車でLok Fu/樂富駅へ向かい、徒歩20分ほどで到着できます(バスでさらに登山口の近くまで行くことも可能です)

山頂までは1時間とかからずに到着しますが、部分的に傾斜のきついところもあります。

こちらも夜は綺麗な夜景が望めるため、ナイトハイクスポットとして人気です。

ヴァイオレット・ヒル(Violet Hill/紫羅蘭山) & ツインピークス(Twin Peaks/孖崗山)
レベル★★★☆☆
距離: 4.7km
のぼり: 391m
目安時間: 2時間30分
香港島でもハードめなトレイルがこちらのヴァイオレット・ヒルとツイン・ピークスです。
香港のトレイルは階段が多い印象ですが、ここは合計1,200段以上あると言われており、肉体的にも精神的にもきつめのコースといえます。
登山口の近くまではバスで行くことができます。セントラルからは6番バスに乗ると乗り換え不要です。
最寄りのバス停「Wong Nai Chung Reservoir Park/黃泥涌水塘公園」で降りて、10分ほどTai Tam Reservoir Road/大潭水塘道をのぼっていくと登山口が見えてきます。

途中フラットな道もありますが、基本的にはのぼりが続き、1kmほどでまずはヴァイオレット・ヒルの頂上に到着します。

この後1.5kmほど下り、今度はツイン・ピークスを目指します。
ここからは石段が延々と続き、気が遠くなりそうですが、登り終えた時の達成感はひとしおです。


2つ目のピークからの下りはスタンレー(Stanley/赤柱)の半島を展望できる、とてもいい眺めです。

下り終えると、道路に出てStanley Gap Road/赤柱峽道のバス停の目の前に到着するので、ここからバスで市街地へ戻れます。

おすすめは6番バスに乗って、レパルスベイ(Repulse Bay/浅水湾)で途中下車することです。
ハイキングで汗を流した後に海で泳いで、ビーチでゆっくり過ごすと心も体もリフレッシュできます。

シャープピーク(Sharp Peak/蚺蛇尖)& タイワン(Tai Wan/大灣)
レベル★★★☆☆
距離: 15.8km
のぼり: 781m
目安時間: 5時間30分〜7時間
香港の中で最も自然の多い地域、サイクン(Sai Kung/西貢)。トレイルもたくさんあるこのエリアですが、このコースは特におすすめの一つです。
ハイキング好きなら一度は訪れたいシャープピークと、香港で一番綺麗なビーチとも言えるタイワンビーチをつなぐトレイルです。

登山口まではまず、サイクンのバスターミナルへ向かいます。そこで94/96R番バスに乗り換えてPak Tam Au/北潭凹で下車します。
初めの2.5kmくらいはフラットな道を進み、Chek Keng/赤徑という小さな湾になっているエリアを通ります。



そこから1.5kmほど上ると分岐に到着するので、シャープピークへ進みます。


名前の通り、尖った山頂は少し傾斜がきつくなりますが、天気の良い日は眺めも素晴らしいです。

ここからタイワンまでは下りが続きます。
ここは香港島のビーチと比べてアクセスが難しいこともあり、混むことがほとんどなく、海も綺麗なので、お気に入りのスポットです。
また、この辺りでは放牧されている牛もよく見かけます。

ここから1kmほど行くとHam Tin/鹹田という村があり、飲食店やシャワーがあったり、またサイクンまでのスピードボートがあるので、ここから街へ戻ることもできます(事前に予約が必要です)。
サンセットピーク(Sunset Peak/大東山) & ランタオピーク(Lantau Peak/鳳凰山)
レベル★★★★☆
距離: 13.7km
のぼり: 1,429m
目安時間: 6時間39分
空港のあるランタオ島(Lantau Island/大嶼島)で有名なハイキングスポットがこのサンセットピークとランタオピークです。
サンセットピークは869m、ランタオピークは934m(香港で2番目に高い地点)と、他のピークよりも高いこともあり、のぼりの距離も比較的長めの少しハードなコースです。
このルートはMui Wo/梅窩という港からスタートするため、セントラルからのフェリーのアクセスが便利です。
フェリーを降りて、South Lantau Rd/嶼南道を30分ほど歩いていくと登山口が見えてきます。

ここから4.5km、サンセットピークまでひたすら上ります。
天気の良い日は頂上からの360度の眺めは最高です。


2kmほど下っていくとTung Chung Road/東涌道という道路へ出て、Pak Kung Au/伯公坳という分岐地点に到着します。ここからバスでTung Chung/東涌駅へ行くこともできます。

ランタオピークまではここからさらに3kmほど上っていきます。


こちらも天気がよければ絶景です。

ランタオピークからは2kmほど下ると大仏のあるNgong Ping/昂平に到着します。


ここからはバスでTung Chung/東涌にもMui Wo/梅窩へ行けるので、帰りもラクです。
クラウディ・ヒル(Cloudy Hill/九龍坑山) & パッシンレン(Pat Sin Leng/八仙嶺)
レベル★★★★☆
距離: 13.8km
のぼり: 833m
目安時間: 5時間17分
最後に、香港でも本土に近い北エリア、New Territories/新界にあるトレイルを紹介します。
「八仙嶺」と書くように8人の仙人のことを指していて、8つの頂があるトレイルです。
登山口へは、Tai Wo/太和駅へ行くとウィルソントレイル(Wilson Trail/衛奕信径)に交わる道があるので、この道に沿ってクラウディ・ヒルへと進みます。


3kmほど上ると頂上へ到着します。

その後4km下り、パッシンレンに入っていきます。


ここから5kmほど上り、ようやくパッシンレンの1つ目の嶺に到着します。

ここから残りの7つの嶺を上って下りてを繰り返します。この繰り返しがなかなか精神的にきついですが、他のトレイルでは感じられない達成感を味わえます。

ここはトレイルランニングでも人気のエリアで、競技なども行われるので、上級者はぜひトライしたいコースです。
まとめ
香港はお買い物や美味しいご飯だけでなく、ハイキングなどのアクティビティも楽しめる場所です。
まずは手軽にお散歩気分でピークを歩いてみてはいかがでしょうか?


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